【開催報告】コラボ大作戦:地球冷却xすくミドのキックオフイベントを行いました

7月25日、コラボ大作戦のキックオフイベントをオンラインで開催いたしました。ご紹介したのは、全国の土壌から温暖化ガスを減らす微生物を探す「地球冷却微生物を探せ」と、野生のミドリムシを追いかける「すくえ!ミドリムシ」の2プロジェクトです。米生産者の方から教育関係者まで、コラボ大作戦に参加いただいている皆さまに幅広くご参加いただき、当日は活発な質疑応答が交わされました。

地球冷却微生物を探せ(東北大学/CoolEarthラボ)

地球冷却微生物を探せについては、東北大学大久保先生にご紹介いただきました。N2O(一酸化二窒素)はCO2の約300倍という温室効果を持ち、排出の50%以上が農業由来といわれています。本プロジェクトでは、全国からお寄せいただいた土壌サンプル(47都道府県2,651地点、3,936個!)をもとに、N2Oを吸収する微生物を探索しています。

全国から集まった土壌サンプルの統計(47都道府県2,651地点、3,936個)

会場からは「米生産者として参加できて光栄。人間の営みは自然に生かされているのだと、若い世代に伝えていきたい」という声をはじめ、「N2Oの吸収は地形と関係があるのか」といった質問が寄せられました。土地利用別に見ると水田からの検出割合が高いという結果も紹介され、「北海道や中四国九州地方のデータをもっと集めたい」という今後の展望にも関心が集まりました。

すくえ!ミドリムシ(nolaction×安田女子大学)

続いて、nolaction代表の石川より「すくえ!ミドリムシ(通称:すくミド)」の背景をご紹介しました。前身の「みんなのミドリムシプロジェクト(みんみど)」では24校128家族にご参加いただき、集まった80株・19種のうち7種が新しい株だったこともお話ししました。

ミドリムシ(Euglena)の基礎紹介スライド

その解析結果を紹介してくださったのが、解析協力の安田女子大学・玉木先生です。96穴プレートからフラスコ培養へと選抜を重ね、低温に強い候補株を絞り込んできた過程を発表いただきました。今後は高温耐性株と発酵食品を掛け合わせた機能性食品や、油をたくさん作る株によるバイオ燃料生産など、応用の広がりに関心が寄せられました。すくミドで新たに集まる株も、同様の手法で野生ミドリムシが持つ機能について解析を進めていただく予定です。

低温に強いミドリムシ株の選抜結果(96穴プレート・フラスコ培養)

「水田のミドリムシはどこから来るのか」「ミドリムシが多い水の特徴は」「捕食者はいるのか」など身近な疑問から生態系のつながりまで質問が広がりました。サンプリング先の耕作者の方から「水を調べてもらえないか」と声をかけられたというエピソードも紹介され、「子どもと一緒に田んぼでミドリムシ探しをしたら楽しそう」という声も寄せられました。

これから全国の皆さまに採集いただいたサンプルは、各大学で解析されます。次の成果報告会は、2026年10月24日(土)。結果が今からとても楽しみです!

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