雷雲プロジェクト
成果が2017年にNature誌にも掲載された研究
冬の雷が、地球と宇宙の不思議を探るヒントになるかもしれない。
参加&応援はこちら ↗観測機を置けるのは石川県(特に金沢市)にお住まいの方です。応援もこちらから!
どんな研究?
雷と宇宙の謎に挑む!キミも「雷ハンター」になって、ふしぎな雷雲「ガンモ」を探そう。
- 雷雲の中では、電子が光に近い速さまで加速されていると考えられている
- そのときガンマ線が出る。届く距離は100mほどしかない
- ガンマ線を出す雲を、このプロジェクトでは「ガンモ」と呼んでいる
雷はとても身近な現象なのに、なぜ放電が始まるのかはまだわかっていません。雲の中で加速された電子が、その引き金になっている可能性が注目されています。100mしか届かないガンマ線をとらえるには、たくさんの場所で同時に見張るしかありません。
- 小型のガンマ線検出器「コガモ」を、家や施設の屋外に置いてもらう
- ガンマ線をとらえると、データが自動で研究チームに送られる
- 気温や湿度とあわせて、地図の上で参加者に共有される
詳細をもっと見る
冬の雷が、地球と宇宙の不思議を探るヒントになるかもしれない。
雷雲プロジェクトは、京都大学・榎戸輝揚准教授が中心となり、冬の北陸を舞台に展開される市民参加型の雷観測プロジェクトです。榎戸准教授は、約20年にわたり宇宙のX線・ガンマ線観測に携わり、雷雲からも同様の放射線が放出されることを発見しました。世界的にも強力な雷雲が発生する日本海沿岸地域を対象に、小型放射線検出器「コガモ」を設置し、雷雲がどのような条件で“ガンマ線を放つ雲(ガンモ)”になるのかを明らかにしようとしています。
2015年にはクラウドファンディングを通じて市民参加型の観測網を構築。北陸の家庭や施設に設置された「コガモ」から得られたデータが、雷の発生メカニズムを解明する鍵となっています。100メートルほどしか届かないガンマ線をとらえるため、多地点での観測が不可欠であり、市民の協力によって観測精度を高めてきました。こうした観測の成果は、2017年、雷が原子核反応を起こす現象の観測としてNature誌に掲載され、世界的に注目を集めました。
本プロジェクトは、榎戸准教授が提唱する「Collective Power of Science(共創型サイエンス)」の理念のもと、共同代表の東京理科大学・一方井教授と共に、科学を社会の文化として根づかせる挑戦です。北陸にお住まいの方は雷ハンターになって観測に、その他の地域の方は研究を見守り応援する形で、雷が教えてくれる、地球と宇宙の不思議を探る研究に、あなたも一緒に参加してみませんか?
参加して得られること
参加者だけが見られる特設ポータルで、各コガモの位置や放射線レート、気温・湿度がわかります。
雷雲ガンマ線をとらえられれば新発見。観測機コガモのデータは、2017年のNature誌の論文にも使われました。
観測期間中はメールとXでお知らせが届き、解析結果も参加者に共有されます。
あなたの1台が研究にどう貢献する?
ガンマ線は100mほどしか届きません。置く場所が1つ増えるたびに、見張れる空が広がります。検出できなかったデータも「そこでは出なかった」という記録として残ります。
参加の流れ
コガモを設置する

なるべく屋外の開けた場所に置きます。防水なので雨や雪でも大丈夫です。
観測を続ける

冬(11月〜3月)が観測シーズン。とらえたデータは自動で送られます。
データを確認する

特設ポータルの地図で、自分のコガモの様子を見られます。
結果を共有する

「#雷雲プロジェクト」で空やコガモの写真を投稿(@thdr_proj)。
設置は安全第一でお願いします。落下したり、通行のさまたげになったりしない場所を選んでください。設置の様子を写真で送っていただくと、研究チームが確認します。
参加する前に
コガモを動かす電気代(月に111円程度)はご負担ください。
年齢の制限はありません。学校や事業所での設置も歓迎です。
コガモの設置は石川県に限ります。
なるべく空の開けた屋外で、電源のとれる場所に置きます。コガモは貸し出しで、春に返却します。
冬の雷のシーズンが観測期間です。ふだんは置いておくだけで手間はかかりません。
スケジュール
- 2026年10月より(予定)観測サポーター募集・機器発送
- 2026年11月より(予定)コガモ設置開始
- 2026年11月〜2027年3月(予定)観測期間(冬季雷シーズン)
- 2027年4月(予定)コガモ返却・データ解析
- 随時成果共有メールにてお知らせします
プロジェクト主催者
リード・パートナー(研究者)
雷雲プロジェクト運営チーム ↗市民と協働した多地点での雷雲ガンマ線の観測を通じて、雷発生の“きっかけ”を解明し、宇宙線・電場・雷雲の関係を探る「高エネルギー大気物理学」の基盤を築きたい。

