地球冷却微生物を探せ

地球冷却微生物を探せ

日本全国の土と気体を収集・分析する東北大学発のプロジェクト

東北大学の研究

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プロジェクト概要

身近な土から地球を冷やす小さなヒーローを探す。

N₂Oって知ってますか?「地球冷却微生物を探せ」は、地球温暖化の原因物質のひとつであるN₂O(一酸化二窒素)を減らすことを目的としたプロジェクトです。N₂Oは、CO₂の約300倍もの温室効果を持ち、大気中に長くとどまる気体であること、さらにオゾン層破壊物質でもあることから、排出の削減は急務です。実は、私たちの身近にある土壌はN₂Oの主な発生源のひとつで、土の中にいる細菌やカビが肥料などに含まれるアンモニアや硝酸をN₂Oに変換してしまいます。そこで、N₂Oを消去できる微生物を利用して土壌から出るN₂Oを減らそうと考えました。

このプロジェクトでは、参加者が「ひとすくいの土」を採取し、ガラス瓶に入れて簡単な実験を行います。瓶の中の空気を一定時間ごとに採取し、同時に土を採った場所の写真や環境の情報を記録して返送します。届いたサンプルは研究機関に送られ、ガス分析装置を使ってN₂Oの濃度を測定し、その土が「N₂Oを出す土」か「吸う土」かを調べます。さらに、土の中にどんな種類の微生物が暮らしているのかをDNAを使って調べ、多様な土と微生物の関係を明らかにします。こうしたデータは、強力な「地球冷却微生物」を探し出す手がかりになるだけでなく、日本中の土壌と微生物の地図づくりにもつながります。

あなたが採った一握りの土が、未来の地球を冷やす力を秘めているかもしれません。科学者と市民が一緒に進めるこの挑戦に、ぜひ参加してみませんか?

フィールド・パートナー(市民)のミッション

身の回りの環境から土や気体を採取しよう!

日本中には、起源や辿ってきた歴史が違う土がたくさんあります。どの土をサンプリングするかは、あなた次第。

採取キットを使って、土をガラス瓶へ入れます。ガラス瓶をゴム栓で密閉後、密閉直後と一定時間経過後に、ガラス瓶内の気体を採ります(全 3 回)。

必要な情報(日時、位置情報、気温)と周辺の写真や植生(どんな植物がいるか)などを記録します。写真やデータは 、プロジェクト専用 サイトにアップロードします。

サンプルは1個から最大20個まで、自由な数で参加いただけます。採取出来たら、研究者へすべてのサンプルを送りましょう。研究者は、専用の装置で温室効果ガスの量を測り、さらに土の中にどんな微生物がいるかをDNAから詳しく調べていきます。結果レポートは、気体については1か月後、土の中の微生物については2-3か月後に皆さんに届きます。

誰でも参加OK

サンプル採取は日本国内でできる方に限ります。

参加費なし

サンプリング場所への交通費はご負担ください。

参加方法

参加のお申込みは、専用サイトの「参加登録はこちら」から行ってください。

スケジュール

いつでも

参加登録

いつでも

実験申込み

申込日から最短で1週間後

サンプルキット到着

キット到着から2週間以内

サンプル発送

サンプル到着から1ヶ月以内

分析結果レポート(気体)

サンプル到着から2〜3ヶ月以内

分析結果レポート(微生物叢)

プロジェクトを紹介して下さる方へ

プロジェクト説明資料をご活用ください。

資料は、授業等でプロジェクトを説明するためにご使用ください。資料の配布・複製・転売はご遠慮ください。