ウスバキトンボ大調査 – NHKシチズンラボ
ウスバキトンボ大調査 / NHKシチズンラボ
世界を旅する「ウスバキトンボ」の謎を、あなたの観察で解き明かす。
このプロジェクトに参加する募集期間は2026年4月1日から2027年3月31日まで。参加費はかかりません。
どんな研究?
「ウスバキトンボ大調査」では、全国からウスバキトンボの目撃情報を募り、いつ、どこで見られたのかを調べています。翅に印のついた個体の情報は、関連して行われているマーキング調査にもつながる大切な手がかりです。見かけたら、ぜひ教えてください!
本調査は、「ウスバキトンボ全国マーキング調査↗」と連携したプロジェクトです。
- 熱帯から海を越えて来て、世代を繰り返しながら北上する
- 寒さに弱く、冬には日本のほとんどの地域で死んでしまう
- 夏から秋に芝生で群れる「赤とんぼ」の多くがこの種
2022年度から続く全国マーキング調査で、これまでに158,571匹の翅に印をつけてきました。2026年には、長崎県でマークした個体が約70km離れた福岡県で再発見されています。全国から届く記録を重ねて、移動の方向・距離・時期を明らかにします。
- 芝生や草地でウスバキトンボを探す
- 翅に印があるかを見て、写真を撮る
- 日時と場所をシチズンラボに投稿する
詳細をもっと見る
夏から秋にかけて、芝生などで群れている「赤とんぼ」。その多くがウスバキトンボです。体長はおよそ44〜54mm、成虫が見られるのは5月上旬から11月上旬ごろで、南西諸島ではほぼ1年中見られます。水場にたくさんの卵を産み、卵や幼虫の育つ速さはトンボの中でもトップクラス。そのため夏から秋には、全国各地で数が一気に増えます。ショウジョウトンボ、アキアカネ、シオカラトンボとよく間違えられるので、下の「ウスバキトンボの見分け方」で確かめてみてください。
このトンボは、東南アジアなどの熱帯から海を越えて日本へやってきて、世代を繰り返しながら北上すると考えられています。けれども寒さに弱く、冬には日本のほとんどの地域で死んでしまいます。そのため「片道切符の旅」をしているといわれてきました。いつ、どのような状態で、どこからどこへ、なぜ旅をするのか。日本への旅は本当に片道切符なのか。身近なトンボでありながら、その旅の中身はほとんど分かっていません。「ウスバキトンボ大調査」は、NHKシチズンラボで目撃情報を募るプロジェクトです。これと関連して、私たちはこれまでに日本各地で翅に印をつけ、その後の移動を追う ウスバキトンボ全国マーキング調査 ↗もNHK「ダーウィンが来た!」と連携して行ってきました。両方の記録を組み合わせることで、ウスバキトンボの旅の実態に迫ります。
2026年6月、福岡県糸島市から寄せられた1枚の写真が、4月に長崎県西海市で印をつけた個体だと分かりました。直線距離にして約70km。もしまっすぐ飛んだとすれば大村湾を越えたことになり、海を越えた個体を追跡できた世界初の例になる可能性があります。たった1個体の印付きトンボを見つけるだけでも、世界初の発見になるかもしれません。安全に気をつけながら、壮大な旅を一緒に追いかけましょう。
参加して得られること
体の色や翅、飛び方など、よく似た種との違いが分かります。
発見した日時と場所が、全国の移動を捉える手がかりになります。
印付きの1個体の再発見が、これまでの常識を変えることがあります。
あなたの1件が研究にどう貢献する?
各地の記録を地図と時間軸に重ねることで、いつ、どの方向へ移動したのかが見えてきます。実際に2026年は、投稿された1枚の写真から約70kmの移動が確かめられました。
参加の流れ
ウスバキトンボを探す

公園や芝生、草地、田畑のまわりで探します。
虫網で捕まえて翅を確かめる

虫網で安全に捕まえ、印や番号があるか翅をよく観察します。
写真と場所を記録する

白い布など明るい背景の上で写真を撮り、発見した日時と場所を記録します。
フォームに情報を入力して投稿

シチズンラボの報告フォームから情報を送ります。
生きものと周囲の安全を最優先にしてください。私有地や採集が禁止されている場所には入らず、お子さんは大人といっしょに行動しましょう。印のない個体は、観察のあと見つけた場所で優しく逃がしてあげてください。
参加する前に
投稿時の通信費のみご負担いただきます。
投稿の際には、NHKの利用規約に同意いただきます。
シチズンラボの「ウスバキトンボ大調査」から投稿します。
翅に印や番号がある場合は、その内容も記録してください。
南西諸島では、ほぼ1年を通して見ることができます。
保管のしかたは「印付きトンボを探そう!」で案内されています。
スケジュール
- 2026年4月1日募集開始
- 募集中ウスバキトンボ大調査の記事 ↗全国からウスバキトンボの目撃情報を募集
- 随時中間報告・成果発信シチズンラボのサイト ↗や放送で成果を発信
- 2027年3月31日募集終了
プロジェクト主催者

リード・パートナー(研究者)
市川雄太(愛知県立岡崎高等学校 教諭)/小長谷達郎(奈良教育大学 准教授) ↗全国の目撃情報とマーキング記録をつなぎ、ウスバキトンボの旅のルートを明らかにします。

サポート・パートナー(公共)
シチズンラボ by 日本放送協会(NHK) ↗世の中の「?」をみんなでひもとく研究室として、市民とともに科学を進め、メディアの力で社会に広く還元していくことを目指す。
