日本全国コムカデ「どこでもドア」大調査

日本全国コムカデ「どこでもドア」大調査

身の回りの土を掘って、未知の生き物「コムカデ」を探そう!
あなたの採集データが、日本全国の分布マップと「どこでもドア現象」の謎解きのカギになる。

プロジェクト概要

足元の土壌に広がる、未開拓の生物多様性を記録する。

コムカデ」という土壌生物をご存知でしょうか。名前に「ムカデ」と付きますが、実は4億年以上も前に進化の枝分かれをした全く別の分類群で、人間に害を及ぼす毒などは一切ありません。体長は数ミリ程度、真っ白で透き通った体を持ち、地下環境に適応して目を失った代わりに、数珠状の可愛い触角で周囲を察知します。食べたものの色によってお腹の色が変わったり、敵から逃げる際にお尻から糸を出したりと、非常にユニークな生態を持っています。
日本国内ではこれまで数種類しか公式に記録されていませんでしたが、近年の私たちの研究により、すでに「124種類もの未記載種(名前のついていない新種候補)」の存在が明らかになってきました。私たちの足元の土には、まだ誰も手をつけていない多様な世界が広がっています。

そして現在、このコムカデ研究において最大の学術的課題となっているのが、彼らの分布にみられる不思議な「飛び地」現象です。地中深くでしか生きられないはずの同種のコムカデが、なぜか海や山などの大きな障壁を越え、遠く離れた地域にポツン、ポツンと共通して生息しているのです。私たちはこの長距離移動の謎を「どこでもドア現象」と呼んでおり、彼らがどのようなルートやメカニズムで移動したのか、その解明が急務となっています。

本プロジェクトの目標は、専門家だけでは網羅しきれない日本全国の土壌(ご自宅の庭や畑など)を調査し、未知なるコムカデたちの生息マップと「どこでもドア」の全貌を明らかにすることです。皆様の知的好奇心と実直なご協力をいただきながら、まだ誰も知らない土の中の世界を、一緒に記録していきたいと考えています。あなたの身の回りの土に、科学の最前線が眠っているかもしれません。

フィールド・パートナー(市民)のミッション

身の回りの土から「コムカデ」を探し出し、「どこでもドア現象」の謎に挑もう!

ご自宅の庭や、ご自身が管理されている畑、あるいは許可が得られる近所の公園や林など、身近な土壌を4地点選んでください。他の方の土地(私有地)で採取する場合は、必ず事前に持ち主の方の許可を取ってください。また、周囲の安全を十分に確保した上で作業を行いましょう。

場所が決まったら、専用キットの説明書に従って土を採取し、容器に入れます。そこに水を注いで優しくかき混ぜると、水を弾いてコムカデなどの小さな土壌動物が水面に浮き上がってきます(水浮遊法)。浮き上がった数ミリの生き物たちを、キット付属の「すくい移し針」を使って傷つけないようにそっとすくい取り、保存液の入ったサンプル管に移します。

お手持ちのスマートフォン等から専用の登録フォームにアクセスし、必要な情報(採取した日時、正確な位置情報)と、現地の周辺環境や土の様子がわかる写真を送信・記録します。

4地点すべての採取と記録が完了したら、サンプル管を同封の返送用封筒(スマートレター)に入れ、お近くのポストに投函して研究チームへ送ります。
お送りいただいた標本は、研究者が責任を持って形態を観察し、DNAから詳しく種類や「どこでもドア(長距離移動)」のルートを調べていきます。もしコムカデが見つからなかった場合でも、その「不在データ」が移動条件を知るための極めて重要な手がかりになりますので、結果にかかわらずサンプルをご返送ください。

誰でも参加OK

小学生の方は保護者と一緒にサンプリングをお願いします。キックオフイベント等はオンラインで行いますが、採取は日本国内でできる方に限ります。

参加費なし

サンプリング場所への交通費はご負担ください。

参加方法

参加のお申込みは、専用サイトの「参加表明」から行ってください。

スケジュール

2026年7月1日(水)

募集開始

順次発送

サンプリングキットの送付

2026年 8月 8日(土)
(オンライン開催)

キックオフイベント
「コムカデのどこでもドアを見つけよう!」

2026年 8月〜9月

土壌サンプリング実施、およびサンプルのご返送
※届いたものから順次解析

2026年 10月〜2027年 2月

研究者による回収サンプルの形態比較、DNA配列解析、移動分散性解析の実施

2027年 3月 21日(日)予定
(YouTube Live配信予定)

結果報告会
「コムカデ全国調査結果大発表!」

プロジェクトを紹介して下さる方へ

プロジェクト紹介資料をご活用ください。

資料は、授業等でプロジェクトを紹介するためにご使用ください。
資料の配布・複製・転売はご遠慮ください。